
20歳の時に飼っていたハムスター。
成人式の前日、ペットショップでひときわ元気に走り回っているやんちゃっ子が、こいつでした。
めちゃめちゃそっけない箱に入れられたこいつを抱えて歩いた帰り道のワクワク感は、
いまでも忘れることができません。
その帰り道ですぐに、名前を考えました。
こいつはちゃかちゃかした性格とは裏腹に、とても上品なシルバーの毛色をお持ちで、
『ブルーサファイア』
という仰々しい種類に分類されておりました。
だから、
青、青いもの、あお、あおのり、ええやん!
って流れで、比較的スムーズにこいつの名前が決まりました。
次の日が成人式だったので、あおのりに構いたい気持ち山のごとしだったんですが、
後ろ髪引かれまくりながら早朝より振り袖の着付けに行きました。
そこは初めて行く美容院で、美容師のお姉さんにさっそくあおのりの話をすると、その名前にものすごく食いついてくださり、
『よしっええ話題もろたっ』的な表情をあからさまに見てとることができました。
こっちはこっちで、慣れない美容院でのトークには毎度手を焼いてきたので、ちょうどよかったなぁ、と。
そうして、ごく自然に
私=あおのり、という図式ができ、
行くたび『あおのりちゃん元気ですか??』
って聞かれるようになりました。
ただ、あおのりの寿命は、1年でした。
ハムスターです。
まぁ、そんなもんです。
子供の頃何度か育てたこともあるので、わかっていたつもりですが、やっぱりあっという間。
動かないあおのりを見ても案外平気な気がしたけど、あおのりを小さい紙の箱に入れて、
大好きだったヒマワリの種をザーッと流し込んでやると、泣けてきました。
それからも美容院では当然、毎度の質問が投げかけられて、結局死んでしまったことは言いませんでした。
言っても仕方のないことなので。
でも、嘘をつくのもちょっとつらかったです。
あおのりの後は、今のところペットは飼ってません。
もう動物は飼わない、とかは全く思っていませんが、もうちょっと生活に余裕できないと無理ですね。
いまは自分のお世話で精いっぱい。
でもハムスターってなんであんなに可愛いんやろ?
あおのりは全然なつかないやつで、完全マイペースで種やら木の実やらをひたすらむさぼり食っていましたが、
そのちっさいちっさい歯とか手足とか、もういとおしくって仕方なかったです。
ぎゅーってにぎりつぶしたくなるくらい、可愛くって。
ほんまにちょろちょろ動き回るので、唯一無心になって食事しているこの写真だけが、まともなあおのりの写真です。
携帯で撮ったやつで、ほんとこれだけです。
フレームに入れてかざっておきたかったので、それ用の機械をさがして、プリントアウトしました。
あー、丸いなぁ。